歌舞伎座4月公演 昼の部

 歌舞伎座4月公演、昼の部は「松寿操り三番叟」、「不知火検校」、「身替座禅」の3演目であった。「不知火検校」は30分の幕間をはさんだ上演となった。

 「松寿操り三番叟」は市川染五郎が見事な踊りを見せた。「不知火検校」は、松本幸四郎が金のためなら人殺しもいとわぬ冷酷さを見せた。その手下を演じた市川染五郎、坂東弥十郎、尾上松也が素晴らしい演技を見せた。ことに、坂東弥十郎、尾上松也はこのドラマの核となる見事な演技だった。

 「身替座禅」は片岡仁左衛門、市川左団次の掛け合いが見事だった。中村又五郎の太郎冠者が見事な彩を添え、昼の部の締めくくりとした。

 今月の夜の部は新作もの「幻想神空海」の初演がある。これも楽しみである。