日本を代表する音楽マネージメント会社、KAJIMOTO会長梶本尚康氏が老衰のため、95歳で亡くなった。1951年に梶本音楽事務所(KAJIMOTO)を設立、新芸術家協会、高柳音楽事務所、神原音楽事務所、ジャパンアーツと共に日本を代表する音楽マネージメント会社として君臨してきた。
1981年に倒産した新芸術家協会からヘルベルト・フォン・カラヤン、マウリツィオ・ポリーニなどのマネージメントを引き継いだり、ヴラディミール・ホロヴィッツの招聘にもあたった。そんな中でKAJIMOTOを日本を代表するマネージメント会社として業界をリードする存在に育てた。
21世紀に入ると高柳音楽事務所、神原音楽事務所が廃業、ヒラサ・オフィス、パシフィック・コンサート・マネージメントがこれらのマネージメント会社を引き継ぐ形で設立された。また、いくつかの音楽マネージメント会社も倒産、日本の音楽マネージメント業界は大きく変わった。そんな中でジャパンアーツとともに日本の音楽マネージメント業界のトップとして君臨してきた大きい。KAJIMOTOは長男眞秀氏が引き継ぎ、業界の中心となっている。
KAJIMOTOも創業者から、次の世代に引き継がれていく。ただ、2万~3万もの高額入場料もそろそろ考えるべき時期に入ってきた。ここ最近、日本経済の低迷ぶりは深刻である。そろそろ、誰もが行きやすい価格にしていかないと、日本の音楽マネージメント業界も行き詰まるだろう。その意味でも、高額入場料を改めることは必須である。日本の音楽マネージメント業界は一つの岐路に立っている。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:53)
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