2017年のキリスト受難の金曜日に合わせたバッハ・コレギウム・ジャパン、バッハ「マタイ受難曲」BWV.244は、ほぼ満員の聴衆を集めた。(14日 東京オペラシティコンサートホール)
ここ最近、鈴木雅明のテンポがゆったりしている。アリアでのテンポはきびきびしているものの、合唱部分がゆったり聴かせることによって、かえって感銘深いものを与えている。
ベンヤミン・ブルンズのエヴァンゲリスト、クリスティアンー・イムラーのイエスの素晴らしさはむろんのこと、ハンナ・モリソン、ロビン・ブレイズの感銘的な歌唱が聴きものだった。松井亜希、櫻田亮、加未徹、青木洋也も素晴らしい歌唱を聴かせた。コラールを歌うソプラノ・リピエーノでは青木、モリソンが担当、しっかりした歌唱で支えた。
オーケストラでは若松夏美、高田あずみ、菅きよみ、前田りり子、三宮正満といった名手たちがソロをはじめ、しっかり見せ場を作った。
2018年2月11日、「ヨハネ受難曲」では鈴木優人がどんな演奏を聴かせるだろうか。楽しみである。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:52)
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