ヘルベルト・ブロムシュテット、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、メンデルスゾーン、ヴァイオリン協奏曲、Op.64、ブルックナー、交響曲第7番を取り上げた。
メンデルスゾーンはレオニダス・カヴァコスのヴァイオリン、オーケストラが見事に調和し、素晴らしい音楽作りを見せた。メンデルスゾーンはヴァイオリンの技巧のみならず、音楽でも充実したものに仕上げた。全曲続けて演奏される中で、オーケストラとのバランスも考えた名曲である。メンデルスゾーンはこの作品を基に、ピアノ協奏曲を作曲たものの、未完におわったため、補筆した完成版もある。ご一聴をお勧めしたい。
ブルックナーは素晴らしい名演。第1楽章は森の神秘を伝えるの如き演奏。ヴァーグナーの訃報に接した悲しみを表現した第2楽章をはじめ、不気味なスケルツォ、フィナーレの勝利のファンファーレは絶品。全曲が終わった後の余韻を味わった後、盛大な拍手が起こった時の充実感はすがすがしい。
明日はNHKホールでのブラームス、ドイツ・レクイエム、Op.45、楽しみである。
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