2018年、歌舞伎座1月公演は、高麗屋(松本白鷗、松本幸四郎、市川染五郎)3代襲名披露公演で幕を開けた。夜の部は「双蝶々曲輪日記」、口上、「勧進帳」、「相生獅子」、「三人形」であった。
「双蝶々曲輪日記」は片岡愛之助が山崎屋与五郎、放駒長吉の二役に挑み、素晴らしい成果を上げた。中村芝翫の濡髪長五郎も見事だった。遊女我妻の身請けをめぐった駆け引きから、相撲でわざと負けたことをめぐり、言い争いになる。そうしたやり取りが見事だった。
高麗3代の襲名披露口上に続き、「勧進帳」。松本幸四郎、中村吉右衛門のやり取りも見見ものだった。市川染五郎当時に1度演じているとはいえ、まだ、緊張感が残っていたような気がした。
「相生獅子」は中村扇雀、片岡孝太郎、「三人形」は中村雀右衛門、中村鴈次郎、中村又五郎が締めくくりに相応しい、見事な舞台さばきを披露した。
松本白鷗、松本幸四郎、市川染五郎、高麗屋3代襲名披露は2月も続く。これからの歌舞伎界を担う存在へ成長することに大いに期待したい。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:51)
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