バッハのイースターにちなんだカンタータはBWV4、31のみである。他に「復活祭オラトリオ」BWV249がある。このカンタータの解説は先ごろ、急逝した磯山雅氏による。BWV4では受難を振り返りつつ復活を歌うのに対し、BWV31はキリスト復活を喜ぶ感情に満ちている。バッハのヴァイマール時代の作品で、宮廷音楽家だったバッハの面目躍如だろう。
テノールのゲルト・テュルク、バスのペーター・コーイの素晴らしい歌唱が聴きものである。ソプラノのモニカ・フリンマーの清純な歌唱も光る。
オーケストラは寺神戸亮を中心に素晴らしいまとまりを見せている。鈴木秀美のチェロも聴きものだろう。オーケストラ・リベラ・クラシカを結成して独立、指揮者としても読売日本交響楽団などにも登場している。冒頭の合唱、コラールも光る。コラールの余韻が素晴らしい。
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山本就永(よしひさ) (水曜日, 04 4月 2018 16:28)
まだ聴いたことがありません。興味津々ですが高齢多病ですので外出があまりできないのが残念です。
畑山千恵子 (日曜日, 08 4月 2018 17:39)
機会がありましたらどうぞ。