2018年、一柳慧をに文化勲章を贈ること、池辺晋一郎、都倉俊一を文化功労者として顕彰することとなった。
クラシック音楽界の文化勲章は山田耕筰、朝比奈隆、吉田秀和、小澤征爾に次いで5人目となった。とはいえ、文化勲章を贈るべき、優れた音楽家を見落としていたことは残念である。武満徹、園田高広、安川加寿子などを見落としていたことは残念とはいえ、今後、贈るべき音楽家には贈ってほしい。
池辺晋一郎が文化功労者に選ばれたことは評価したい。信時潔、安川加寿子も文化功労者に名を連ねている。その中で、戸倉俊一が選ばれた意義は大きい。日本音楽著作権協会(JASRAC)会長を務め、ヒットメーカーとしても名高い。大衆音楽・著作権の分野での顕彰は、音楽が様々なジャンルにわたる存在であることを認めたことにもなる。文化振興の分野での企業メセナで、資生堂名誉会長、福原義春の顕彰も忘れてはならない。文化を育てる環境づくりとしての企業メセナの存在は極めて大きいと言わざるを得ない。
音楽がクラシック音楽一辺倒でなくなったこと、文化を育てる企業メセナの存在に光が当たったことは時代の大きな変化だろう。そうした流れを汲んだ顕彰を評価したい。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:50)
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