日本キリスト改革派、東京恩寵教会での鈴木雅明、音楽講演会は12回目となった。今回はバッハ、カンタータBWV12「泣き 悲しみ 恐れ おののき」を取り上げた。
このカンタータはヨハネによる福音書、第16章、16節~24小節による。イエス・キリストはユダヤ教指導者、ローマ帝国に捕えられ、十字架にかからんとした時、弟子たちに語っている箇所である。イエスが処刑後、復活も予言している。
第2曲の合唱は後に、ロ短調ミサ、BWV232「クルツィフィヌス」に転用された。人間の苦悩、イエスの十字架が一体となっていることがわかる。アリアは人間の苦しみ、信仰告白、神の業を歌う。コラールの救い。器楽のオブリガートには、十字架モティーフがかなりあることがわかった。その他、信仰に関係する音型も巧みに織り込んでいたことにも気づく。バロック音楽の修辞法にも注意したい。
BWV12を聴いた後、いくつかの質疑応答の後閉会。聴き応えある一時だった。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:49)
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