オランダ・バッハ協会によるメンノ・ヴァン・デルフトによるバッハ、半音階的幻想曲とフーガ、BWV903。クラヴィコードによる演奏とはいえ、これほど内面的、かつ心に響くバッハ演奏はないだろう。
幻想曲では、自由でありながら、音楽の核心をしっかりついた演奏で、歌心も十分。フーガは厳格、かつ自由な展開を見せる楽曲の性格をしっかり掴み、バッハの音楽を展開している。
グレン・グールドはこの作品が肌に合わず、幻想曲のみのレコーディングとなった。半音階を使いながら自由、かつ厳格なスケールの大きな作品は合わなかったかもしれない。
コメントをお書きください
admin (木曜日, 21 4月 2022 05:48)
1