日本を代表するバロック・チェロの名手、バッハ演奏家、鈴木雅明の弟、オーケストラ・リベラ・クラシカでハイドンをはじめ、ベートーヴェンの交響曲などに取り組む鈴木秀美のバッハ、無伴奏チェロ組曲、BWV1011。
1991年、無伴奏チェロ組曲全曲コンサート、CD録音での名演を思うと、今回のオランダ、バッハ協会での演奏は一段と円熟味が増した。一級の名演だろう。
前奏曲、アルマンドの重量感。深い歌心。聴き入るばかりである。クーラントはフランス風、荘重、かつ重厚である。
サラバンドの深々とした、円熟に満ちた味わい深さ。鈴木秀美の歌心が到達した深さが読み取れる。ガヴォット1でも味わい深さに満ちている。ガヴォット2でも深い歌心が素晴らしい。ジーグ。重戦車を思わせる足取り。それでも、歌心の深さは変わらない。
オーケストラ・リベラ・クラシカの音楽監督をはじめ、チェリストとしても幅広い活躍ぶりを見せるものの、体調を崩して入院したこともある。健康に注意して、意欲的な活躍を続けていただきたい。
コメントをお書きください
忠鉢仁 (木曜日, 19 8月 2021 17:04)
演奏することは出来なくて、ただ聴くだけですが、耳年増っていうんですか!?心地よい演奏にはいつも心を癒されています。ちなみにバロックについては学生時代(朝の・・とか目覚めの・・と言ってた)からの勝手なファンです。最近は優人の活躍に喜んでいます。
admin (木曜日, 21 4月 2022 05:48)
1