バッハ・コレギウム・ジャパン、第150回定期演奏会は、ハイドン「天地創造」Hob.21-2、鈴木優人の見事な音楽作り、ソリストたちの素晴らしい歌唱が聴きものだった。(東京オペラシティ コンサートホール)
重々しい、混とんとした序奏から、神による天地創造の過程を見事に描き出す。昼と夜、天と地、生き物たち、人間が創造される。鈴木優人が見事な統率力でオーケストラ、合唱をまとめ上げ、天地創造のドラマを作り上げた。第1部、第2部は天使ラファエル、ガブリエル、ウリエルが神の創造力・偉大さを語る。第3部はアダム、エヴァの夫婦愛を描く。
ラファエル、アダムを歌ったクリスティアン・イムラーの重厚な歌唱、ガブリエル、エヴァを歌ったジョアン・ラン、ウリエルを歌った櫻田亮の素晴らしさが光る。櫻田の歌唱には、日本を代表するテノール歌手としての自信、円熟味が感じられた。
鈴木優人は霧島国際音楽祭などへの出演など、注目すべき存在になって来た。これからの活躍ぶりには目が離せない存在に成長してきたことをうかがわせる。
コメントをお書きください