アンドレス・オロスコ・エストラーダ ベートーヴェン 交響曲第2番 Op.36

 アンドレス・オロスコ・エストラーダ、hr交響楽団によるベート―ヴェン、交響曲第2番、Op.36。2016年5月のライヴである。

 第1楽章。序奏の荘重さ。主部での明快、かつダイナミッくな推進力。聴きごたえ十分。中期への過渡期に差し掛かるベートーヴェンは、交響曲の書法も緻密なものになっていく。コーダの盛り上がりも素晴らしい。第2楽章。豊かな歌心が聴きものである。オーケストラをしっかりまとめている。第3楽章。ベートーヴェンのスケルツォになっている。力強さと推進力が光る。トリオでの歌も聴きものだった。第4楽章。スケールの大きさを感じさせる。歌心も豊かで、抒情性も併せ持っている。

 ダイナミックな推進力と歌心、抒情性も豊かな演奏である。全曲をじっくり聴きたい。