アンドラーシュ・シフ、バッハ パルティータ 第6番 BWV830。ベルリン、ピエール・ブーレーズザールでのライヴ録音。
トッカータ。トッカーターフーガートッカータの構成。味わい深い、円熟した味わいに満ちている。アルマンド。じっくりと歌い上げている。コルレンテ。歌心に満ちている。サラバンド。深い歌が聴こえる。内面的で、彫りが深い。あまりにも感動的である。テンポ・ディ・ガヴォット。豊かな歌、ガヴォットの形式を借りながらも、自由な音楽である。ジーグ。壮大な締めくくりである。パルティータ全6曲の総まとめと言えよう。歌心も十分である。
バッハの鍵盤音楽の基本はカンタービレ、歌にある。インヴェンションとシンフォニアの基本にはカンタービレがあることを理解している学習者がどれくらいいるか。指導する教師の方が重要である。カンタービレ、歌うことを重んじたバッハの意図を真に理解して教えることが重要たることを理解しなければ、バッハの音楽を生徒に理解させることができないだろう。
シフの慈愛溢れるバッハが聴衆に深い感動をもたらしたかが伝わる会場の雰囲気も伝わる。深い感銘が湧く名演の一つだろう。
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tomiko kitamura (水曜日, 01 3月 2023 04:55)
シフの円熟した味わい深い演奏を集中して聴いています。余りの美しさに バッハの音楽の理解が足りない自分を感じます。改めて バッハの偉大さを認識させてくれら演奏です。ご紹介ありがとうございます♪
畑山千恵子 (水曜日, 01 3月 2023 06:41)
ありがとうございました。
平野宏 (木曜日, 02 3月 2023 21:38)
軽やかで清々しい演奏でした。
ありがとうございました。
畑山千恵子 (木曜日, 02 3月 2023 23:07)
こちらこそ。You Tubeでは、素晴らしい名演に巡り合うことができますね。