イタリアのチェリスト、ソル・ガベッタ、韓国のピアニスト、チョ・ソンジンによるベートーヴェン チェロソナタ 第3番 Op.69、メンデルスゾーン 無言歌 Op.109。2020年7月6日、上ライン ソルスベルク音楽祭でのライヴ。
ベートーヴェン。第1楽章ではスケールの大きさ、たっぷりした歌心が調和している。心に染み入る演奏である。チョのピアノも見事である。澄んだピアノの音色が素晴らしい。ガベッタも堂々と聴かせる。第2楽章では、チョのピアノ、ガベッタのチェロががっぷり4つに組んでいる。トリオでは歌心たっぷりである。第3楽章。序奏でのたっぷりした歌が聴き手を瞑想へと誘う。ロンド主部に入ると、ピアノ、チェロが調和して、スケールの大きな世界を繰り広げ、歌心たっぷりに弾き進めていく。コーダの壮大さは見事である。
メンデルスゾーン。アンコールでの演奏、伸びやかな歌がじっくりと歌われる。ガベッタがたっぷり歌い上げる。チョがガベッタを引き立てていく。コンサートの余韻を楽しむにも相応しい。
ソルスベルク音楽祭は、もっと、日本でも注目すべき音楽祭ではないか。関心のある方は、ホームページをご覧いただきたい。
www.solsberg.ch
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