ポーランドのピアニスト、レギナ・スメジャンカによるショパン ワルツ 第5番 Op.42「グランド・ヴァルス」を聴く。武蔵野音楽大学にも客員教授として来日、学生の指導にも当たった。1970年代から1980年代、「ムジカノーヴァ」にもショパン演奏について言及した記事もかなりある。
ショパンの本質、歌、ピアノの響きを大切にしている。ショパン、1840年代の作品で、ワルツの最高峰とされ、自由な幻想曲風でありながら、全体の統一感が素晴らしい。部分間でテンポを落としたり、早めたりして見事にまとめている。また、歌心も大切にしている。
この後、Op.64、3つのワルツが続く。ショパン晩年の心境を伝える作品である。第1曲は「子犬」「1分ワルツ」で親しまれている。第2曲は死を見つめるショパン、第3曲は解脱の心境にいるショパンがいる。その意味でも必聴である。
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北村登美子 (日曜日, 27 10月 2024 12:26)
明瞭な音色 美しいです。