クリスティアン・マチェラル、WDR交響楽団によるブラームス ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a。bは2台ピアノ版である。2020年2月6日のライヴ。
ブラームスは、交響曲 第1番 Op.68を産み出すまで慎重に筆を進め、オーケストラ技法をわがものとした作品。ハイドン研究家カール・フェルディナント・ポールとの交流から生まれた作品。主題となった聖アントニーのコラールはハイドンのものとされたものの、現在、イグナーツ・プレイエル作曲とされている。ハイドンのものではないのに、ハイドン作曲とされたものは、「おもちゃの交響曲」、弦楽四重奏曲「セレナード」が有名である。2台ピアノ版は、カール・タウジッヒと共にヴァーグナーの前で演奏している。
ヴァーグナーは、ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24をブラームスの自作自演で聴いた際、
「古典の扱い方を知っている作曲家なら、色々なことができる。」
と言うほどだった。ハイドン変奏曲を聴いた時、同じことを感じただろう。
マチェラルの演奏を聴くと、古典を大切にしながら、多様な音楽を引き出すブラームスの特性をしっかりとつかみ取っている。歌心も十分、コーダではテンポを速めているようなところがある。それでも、音楽を盛り立て、しっかり締めくくっている。WDR交響楽団がマチェラルと共に来日することを切望する。注目したいドイツの指揮者である。
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芝崎こうぞ (日曜日, 02 3月 2025 20:02)
フルトヴェングラー指揮ベルリンPOで聴きたかった。
畑山千恵子 (月曜日, 03 3月 2025 01:14)
そうでしたか。